もぞらもぞら

東北のもぞもぞする話題を考察

2023-01-01から1年間の記事一覧

国見町の救急車 すべての絵はワンテーブルが描いた? もしそうなら何のため?

救急車問題を抱えながら越年する国見町 今年2月に河北新報が福島県国見町の「疑惑の救急車」問題を取り上げてから間もなく1年。企業版ふるさと納税による約4億3200万円の寄付金で製造した救急車12台をめぐるさまざまな疑念は、このまま雪に埋もれて年を越し…

空き地で済むようなものにスカイツリー並みの予算を投じられるほど富める県みやぎ

東京スカイツリー並みの建設費 災害時の活用イメージ(宮城県のウェブサイトより) 11月22日の河北新報によると、当初295億円とされた宮城県広域防災拠点の総事業費は、増額に増額を重ねるマシマシ状態となり、ついに4割強増しの422億円まで膨らむ見込みとのこ…

村井知事は暴走列車?高まる「4病院再編」への批判 国の方針を選挙公約にした不思議

県民から不評の「4病院再編構想」 「移転ができなければ辞職する」 このところ、報道から伝わる宮城県の村井嘉浩知事の振る舞いが、やや荒れているように思われます。県が主導する仙台医療圏の4病院再編構想の進捗に遅れが目立つせいかもしれません。 先月31…

国見町×ワンテーブル=「疑惑の救急車12台」 町側のずさんな事業計画に監査委員が激おこ!

完成した救急車はどこへ向かうのか(画像・Google ) 監査委員が異例の批判 人口8000人の福島県国見町が、企業版ふるさと納税で寄付された約4億3200万円を原資に高規格救急車12台を研究開発し、全国にリース事業を展開しようとして頓挫した、いわゆる「疑惑の…

赤字のきらやか銀行のせいで黒字の仙台銀行まで買い叩かれてしまう持ち株会社の悲哀。

金融庁が入居する霞が関コモンゲート西館 著作者:Rs1421 きらやか銀行に3度目の公的資金 金融庁は9月1日、業績悪化が続く山形市のきらやか銀行の財務基盤を強化するため、同行の親会社にあたる「じもとホールディングス(HD)」に180億円の公的資金を注入する…

「値上げしたら儲かりすぎ!復配しまーす!!」→株主「ごっつぁんです!」

これおかしくないですか。東北電力「あれ?値上げしたら儲かりすぎちゃったぞ!だったら増配しまーす!!」→株主「ごっつぁんです!」…って、ありですか??

IBC岩手放送の個人情報漏えいについて考える

(23/07/08 smartFLASHより※画像は一部加工してあります) 現役アナによる情報漏えい IBC岩手放送の風見好栄(よしえ)アナウンサーが社員の住所録を本人の同意を得ずに漏えいし、「減俸1カ月」と「始末書」の処分を受けたとFLASHが報じました。社内からは「処…

投票率向上にはぜひ「拒否票」の創設を

(23/07/07 河北新報より) インセンティブでは上がらない 大学構内に設けられた期日前投票所や、各地をバスで巡回する移動投票所、さらには飲食店と連動した選挙割などなど。投票率向上を図るため全国的に広がるこうした取り組みについて、仙台市議選を控えた…

人は善いことをしながら悪いことをするわかりにくいもの

(国見町ウェブサイトより) 追いつめる河北新報の「ペンの力」 「行政機能ぶん取る」などの社長発言を公開し、今年3月以降一気に熱を帯びた河北新報のワンテーブルに関する報道。毎度毎度、記事に便乗している私が言うのも何ですが、まだ公取も司直も手を伸ば…

官民連携「癒着」なのか、ただの「先走り」なのか

(国見町が作成した救急車事業の仕様書) 公告前に発注された「救急車」 先ごろ河北新報が報じた記事が事実なら、官民の「癒着」を示す決定打となりそうです。 人口約8000人の福島県国見町に寄せられた4億3200万円もの企業版ふるさと納税。その寄付金を原資と…

ワンテーブルが内包する時代性と地域課題の解決

(国見町・広報くにみ/2019年より) 国見町とワンテーブルの関係 福島県国見町は先ごろ、「疑惑の救急車」など一連の報道に関する住民説明会を実施し、質疑応答の模様を広報誌に掲載、ウェブサイトでも公開しました。すべての疑念を払しょくできるわけではない…

トリプルCプロジェクト頓挫で求められる亘理町の姿勢

(ワタリ・トリプルC・プロジェクトのブレスリリースより) 亘理の海からパリ五輪へ 4月27日、仙台港でサーフィンの「ジャパンオープン」が開催されました。この大会は、パリ五輪予選にあたるワールドゲームズの代表選考会を兼ねているそうで、代表枠6人の中に…

むしろ疑問を増やしてしまった住民説明会

(河北新報社の公式YouTubeより) 疑惑の救急車 高規格救急車をめぐる町長の不可解な対応で揺れる福島県国見町。一連の問題を報じてきた河北新報が住民説明会の動画を公開しました。タイトルはずばり<疑惑の救急車>。個人的にはあまり感心できない手法ですが…

第三者委員会よりも百条委員会ではないのかと

(亘理町「広報わたり」23年1月号より) やはりおかしい「救急車12台」 「高規格救急車」でその名を広めつつある福島県国見町。住民への説明会が行われ、今後は第三者委員会を立ち上げるとのことですが、この問題は地方公共団体の事務に関する調査なので、むし…

「ご理解いただきたい」がしっくりこない国見町の件について

(TUFテレビユー福島の放送画面より引用) 私的発言を都合よく使われる怖さ いろいろと話題になっているワンテーブル(多賀城市)の件ですが、別に私はここの社長を擁護しているわけではなくただ単に、「いつどこで」「誰を相手に」「どんな状況で語ったものか」…

救急車を買ってよそにプレゼントする地域創生事業

(23/04/08 河北新報から引用) 「救急車開発・リース事業」頓挫 人口わずか8000人の町に浮かび上がった、12台もの高規格救急車の開発・貸出構想。 事業の推進役だった福島県国見町の引地真町長は、完成した救急車を県内外に貸し出すことで国見町の名前を広め…

ワンテーブルと連携して国見町の名前を広める…?

幕引きを急ぎたい国見町 河北新報の一連の報道を受け、福島県国見町の引地真町長がきのう(3月27日)、町民に対する「お詫び」の文書を発出しました。ワンテーブルの島田氏に強く抗議したうえで、信頼関係が崩れたとして「ワンテーブルとの包括連携協定の合意…

薄目をあけてワンテーブル問題を眺めてみる

熱を帯びる河北のワンテーブル攻撃 備蓄用ゼリーの開発など防災関連事業を手掛ける宮城県多賀城市のワンテーブルと同社の島田昌幸社長に関する河北新報の報道が、近年まれにみるほどの熱を帯びています。 河北新報によればワンテーブルが自治体から受託した…

白石城とサン・ファン号

独眼竜ブームとバブル遺産 伊達政宗公の重臣、片倉小十郎景綱の居城、白石城です。明治時代に取り壊されましたが1995年、白石市によって再建されました。風格のある三階櫓は江戸時代と同じ木造建築です。高さ制限など建築基準法の縛りもあり、木造で復元され…

大丈夫なの?

(23/01/10 河北新報から引用) 脱炭素か環境保全か 大規模な太陽光発電や風力発電施設の建設に反対する声が宮城県内でも上がっています。環境・景観の悪化や災害に対する不安など反対する理由はさまざまですが、どれも住民たちにとって切実な問題です。去年7…