現役アナによる情報漏えい
IBC岩手放送の風見好栄(よしえ)アナウンサーが社員の住所録を本人の同意を得ずに漏えいし、「減俸1カ月」と「始末書」の処分を受けたとFLASHが報じました。社内からは「処分の内容が甘すぎる」などの声が出ているということです。
詳しく読んでいくと、岩手放送ではもともと個人情報に関する管理ルールがあいまいだったようにも思われます。今回の処分が適切かどうかは私たち外部の人間が知るところではありませんが、あいまいなルールのもとで処分されてしまうのは、やや気の毒な感じもします。
目的は「夫の選挙」のため?
記事にあるように風見アナの夫・野田尚紀さんは盛岡市に本社を置く番組制作会社「フロムいわて」を経営されています。震災後にできた比較的新しい会社ですが、良質なテレビ番組などを次々手掛けていて、私も直接の面識は無いものの野田さんの作品にはかねてから注目していました。今年1月には盛岡城跡公園で自動運転EVの実証実験を行うなど、映像以外の分野にも活躍の幅を広げています。
こうしたなか野田さんは、今年8月に行われる盛岡市議選に立候補を予定されているようで既に後援会も立ち上がっています。もし仮にこの記事に書かれているように、風見アナが夫である野田さんの選挙のために社員住所録を漏えいさせたとしたなら、それはちょっと残念ですね。
信頼の回復を急ぐしかない
選挙が近づき多忙を極める時期ですが、まずは岩手放送社内からの信頼を取り戻すことが急務と思われます。そして岩手放送もまた、社内のみならず社外から入手した個人情報の取り扱いなどについて、これを機にあらためて点検すべきと思います。余計なお世話かもしれませんが。