もぞらもぞら

東北のもぞもぞする話題を考察

大丈夫なの?

 

(23/01/10 河北新報から引用)

脱炭素か環境保全

大規模な太陽光発電風力発電施設の建設に反対する声が宮城県内でも上がっています。環境・景観の悪化や災害に対する不安など反対する理由はさまざまですが、どれも住民たちにとって切実な問題です。去年7月には蔵王山麓での風力発電を検討していた関西電力が、地元の反対の声に折れる形で計画を断念しました。

 

一方で世界的な「脱炭素」の流れについては多くの人が理解を示しているのも事実です。行政側も「賛成・反対」それぞれの声に耳を傾けアクセルとブレーキの塩梅を間違えないよう苦心しているように見受けられます。

 

宮城県の村井知事は去年9月、再生可能エネルギーの発電事業者に「新たな税」を課す考えを明らかにしました。報道などによれば、市町村が認める区域を課税対象外とすることで「適地」に再エネ施設を誘導したいということです。そうしたなか、河北新報にこんな記事が載りました。

■ため池活用し太陽光発電 宮城県、35ヵ所の調査着手■

「ため池を活用した太陽光発電を導入しようと、県は農業用ため池を対象に、周辺環境や採算性の調査に乗り出した。今夏をめどに結果をまとめ、所有者らに発電設備の設置を働きかける考えだ。」(2023年1月10日 河北新報より引用ここまで)

 

ため池太陽光発電…調べてみると、四国の香川県などに先行事例があるようです。ソーラーパネルを載せた「いかだ」のような装置をため池の水面に浮かべる「フロート式」が中心とのこと。県が進めようとしているのはこうした発電施設だと思われます。

 

確かにため池にソーラーパネルを浮かべれば、山を崩したり木々を切り倒す必要がなく、完成までの工期も短く済みそうです。また土地改良区など地元の管理者にとっては、発電事業者から水面の占有料や利用料を受け取れるメリットもあります。しかし実際はどうなのでしょうか。

災害時のリスク説明を

個人的には環境への影響や災害に対する不安はむしろ大きくなるように感じます。大雪や大雨、台風などへの耐性は大丈夫なのか。万が一ソーラーパネルが水没したり、装置自体が流されたりしたらどうなるのか。あまりにもリスクが大きいと思うのは私だけでしょうか。

 

脱炭素社会実現のカギを握るのは再生エネルギーの活用であることは誰もが認めるところでしょう。だからこそ、行政や事業者にはメリットとデメリットを包み隠さずていねいに説明してほしいと思います。